過去との決別 clear break from the past 2003 9 24
今、政治家で、力を持っている人たちは、年齢が60歳以上でしょうか。
そうすると、幻想を見ているかもしれません。
どういう幻想か。
それは、高度成長時代と人口増社会という幻想です。
今は、そういう時代ではありません。
成長率を競う時代でもありません。
今後は、人口減社会が想定される時代です。
どうも政治家の行動を見ていると、
高度成長と人口増社会を前提とした行動に見えます。
もはや過去の栄光とは決別しなければなりません。
20年後は、人口減社会を想定する必要があります。
道路にしても、高速道路にしても、また地方空港整備にしろ、
こういうものを作れば、地域が発展すると考えるのは、
あくまでも人口増を前提としています。
しかし、その前提が崩壊しつつあります。
今は、発想を切り替える時がきているのです。
人口減社会になると、どうなるかという発想が必要です。
国の予算というものは、人口増を前提としています。
また、社会保障、医療保険、年金、保険制度、
こういうものも人口増を前提として作られています。
人口減社会が予想される現代では、
社会構造を、人口減社会に対応できる構造に変える必要があります。
もう古くなった今の政治家は、まだ、頭の発想が人口増社会のままです。